マティス展の後にセザンヌもしゃ会
マティス展を観た後はポール・セザンヌのもしゃ会を開催しました。
実は調べていてわかったのですが、マティスは29歳のときにセザンヌの作品を購入しており、セザンヌから強い影響を受けていました。
セザンヌはマティスよりも30年早く生まれています。
そんな繋がりがあったとは!
タイミングのよいスケジュールの日でした。
セザンヌはフランスの画家。
最初は印象派の一員として活動していましたが、1880年代からグループを離れ伝統的な絵画の約束事にとらわれない独自の絵画様式を探求しました。
キュビズムなど後のピカソやブラック等にも影響を与え「近代絵画の父」と呼ばれています。
そんなセザンヌの描いたサント・ヴィクトワール山
(Montagne Sainte-Victoire)
「聖なる勝利」という意味を持つ山。
標高約1000メートル。
1880年代後半から1906年に亡くなるまでの約20年もの間、ずっとこの山を描いていました。
セザンヌの家の近くからこの山を見ることができ、また少年時代には友達とこの山に登っていたそう。
この山を水彩画や油絵で87点セザンヌは描いています。
この山を描いた理由は動かない山という存在がキュビズムを探求するためにピッタリだったこと。
そして少し前に書いたように家の近くにあるということ。
少年時代に遊んでいたので親しみもあったのでしょうね。
そして今回はこのバージョンを模写することにしました。
この絵にした理由ですが、フィーリングですと言ってしまうと元も子もないのですが。。。笑
「色合い、構図、筆のタッチ、参加される方も楽しめるような絵」これらを考えて選びました。
構図としてもシンプルですよね。
とくに全体の色合いでしょうか。
おそらく天気は良くて、山もきれいに見えたのかな。
セザンヌがこの山を本当に好きなんだなということがシンプルに感じられるなと思いました。
ずっと描き続ける対象を見つけると探求の深みが増しそうです。
では最後にセザンヌの名言を1つ。
「自然に基づいて絵画を描くことは、対称を写生することではない。自分の感動を現実化することである。」
今回はここまで仕上げました。
完成まではまだもう少しかかりそうです。
下の絵が前回まで。
実際のサント・ヴィクトワール山
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