画家の視点を表しているものそれが「構図」

画家が世界をどう見ているのか、繋がりあったこの広い世界をどう見ているのか。

それをパッとみて感じられるのが「構図」です。

同じ花があったとしても、風景の一部として遠目から描くか花を主役にして大きく描くのか。それによって花に対する意味合いや感じることも変わってきます。

構図とは言葉で「こんな風に感じたんだよ」というところをどのようにそれを切り取るかで表し、若しくは何かを表現するためにそのようにしているとても重要なものです。

何も考えていなくても、自然と構図というのはキャンバスの上に出来上がるのでわかる人が見るといろいろとバレバレになってしまいます。

偶然面白い構図で描けたとしても、それがどうしてそうなったのかを知らなければ次も再現できるとは限りません。

むしろ再現できないか、同じ構図ばかりで描くようにならざる負えなくなるでしょう。

私もまさにこのような状態でした。

構図は大事だと聞くものの、それがどのようにどれぐらい大事なのかということが理解できていませんでした。

なのでどんなモチーフを描くかを決めるけれど、いつも構図は似たような感じになり段々つまらなくなってくるのです。

でもその原因がよくわからない。

感じたままに描くのもいいのですが、もう一歩先へ進むには構図を学んだ方がいいとやっと気がつきました。(だいぶ時間かかったけど。。笑)

絵に意図を持たせることで意識して世界観を表現できる。

そうすると、自分がなぜこのように描いているのかがわかるので気持ちも安定してきます。絵を描いている人はなんとなくわかるかと思いますが、偶然いい作品が出来上がるのを待つのは不安になりますよね。

構図を意識することでなぜこのように描いたのか自分でもある程度は説明できるようになっていると思うので、言語化が出来ていると絵も強くなります。


絵を見るのが好きという方も構図について学んでみると面白さがより味わえると思います。


私が構図というのを学んでみようと思っていたとき「構図力」入門という本を見つけました。

構図の取り方はもちろん、それを意識することで絵がどう変わっていくのかが書いてあり早速試してみたくなります。


先日のもしゃ会で描いたシャガールの「私と村」という絵も構図の面白さが際立っています。

全面に押し出されている動物と人の顔、背景に描かれている家(逆さのものもある)
この絵をどんな物語として捉えるか見る人によってもいろんな世界が広がりそうですね。




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