模写ってなあに?
「模写」とは昔から画家の絵を上達させる練習方法として取り入れられているものです。
単純に言ってしまえば「真似」をすること。
名画の絵を真似することで筆の使い方やタッチ(描画の技術)、構図、素材の扱い方を学びます。
そして技術的なことだけでなくその絵を描いた画家と同じ目線で観ることで新しい視点も発見できます。
「この画家はなぜこのような形にしたのだろう?」「なぜこの色にしたのだろうか?」
考えることで、発見がありそれが自分の絵にも生かされていきます。
そうやって画家は技術的なことだけでなく感性も学んでいきます。
絵はオリジナルが大事だと思われることも多いですが、そのオリジナルを育てるためにはまず基礎や知識も必要です。
真似をすることで個性が失われることはありません。
その逆で個性は育っていきます。
自分が好きなようにだけで描いていても、あるとき。
見えない壁がやってきます。広がりを感じないというのでしょうか。
それは絵に限ったことではなく。
皆さん、何かしらそういうことを体験されているのではないでしょうか。
今までのやり方が通用しない。
そんな時こそ新しいものを自分の中に取り入れてみる。
真似をすること。奥が深くて面白いですね。
そんなに難しいことではありません。
ちょっと思い出してみてください。
小さいころ好きな漫画家の絵など真似したことはありませんか?
あんな感じです。
下の絵は以前摸写したカンディンスキー のレッド オーバル
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