マティス展②感覚を絵にする
マティスの感覚を絵にする探求の流れがとても感じられる展覧会でした。
絵によっても違いますがあえて平面的に描かれていたり、顔のパーツを描いていなかったり。
それを観た人が「おや??」と思わず立ち止まってしまうような画面。
この線はどうやって引いたのか?
油絵?
ここのグラデーションきれいだな。
このりんごの置き方面白いな。
私はこの絵のどこが気になってるのか?
なぜこうやって描いたのだろう?
彫刻と絵の関係
マティスの答えと私の答え。
答え合わせをするように見てもいいですし、自分の好きなように解釈してもいい。
また時間を置いて見た時の見え方の変化を楽しむのもいいですね。
1つマティスの作品中で異彩を放っていたのがこの
オーギュスト・ペルランII。
この人はマティスの絵のコレクターだったそうで、肖像画をマティスに頼み今回展示されているのは描き直した2枚目の作品。
マティスの明るい色彩の絵の中でも異彩を放つ黒い画面、そして真っ黒な目。
これを肖像画としてもらった時のペルランはどんな気持ちだったのか。
存在感が凄くてしばらく見ていたら隣に一緒に来ていたMさんがいたので、この絵のすごいですねーと少し話をしていました。
(Mさんも絵を描く)
第一次大戦中にマティスは作品に「黒」を積極的に取り入れたようです。
その影響もあるのかも。
それにしても黒が深みがあって綺麗。
展覧会が終わった後は見ていた時はバラバラでしたが、6名でいっていたのでランチをしながらマティスの話に花が咲きました。
感想を共有できたことで、見終わった後にも楽しむことができ、私の中にまた新しい視点が芽生えました。
また2月にもあるそうなので行きたいと思います。
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