2023マティス展〜①線画にフューチャー

東京都美術館で開催中の「マティス展」へ行ってきました。
フロアごとにテーマが分かれているのですが、その中でも私が最も気になったのは線画を飾っているフロアです。ここは写真撮影もOK。
昔から「線」での表現は「面」とは違う趣があるなと感じていて、特に最近はスケッチで線画を描くことが楽しくなってきたところにマティスの線画を直接見れる機会がやってきました。
「パイプをくわえた自画像」

そして美術館で知ったことは、マティスも線画を大事にしていたのです。
フロアを見ている時に音声ガイドからこんな言葉が流れてきました。

「私の線画は私の感動の最も純粋な翻訳である」

これを聞いた瞬間、マティスと同じように感じていた(こんな痺れる言葉にはできていませんが)ことを知り嬉しくなりました。
マティスかっけぇ!というか私、マティスと似た感覚もってる!!
ここで少しマティスに因んでダンスのステップを踏みたくなりましたが人の目があるのでやめておきました。笑

「ダンス!」マティス作
1920年マティスの最初の作品集の一つとして出版されたのも「50のデッサン」というデッサン集だったそうです。
それだけデッサン、線はマティスの中では重要な存在だったということでしょう。

線は簡単そうに見えますが、何度も何度も描くことで、線に命が宿っていきます。
これはなんとなくあれ?なんか変わったなと気づく瞬間があるんですよね。
線は描く人の気持ちがまんま出てしまいますが展示されているマティスの線には迷いは感じられないですね。そこまでは相当な数を描いていたのでしょう。
それとも迷うことも含めて探求していたのかもしれません。
答えのない物を探求する時、答えは自ら置いていかないといけない。
でもその答えを握りしめた時、人はその答えに自ら苦しめられる。
マティスの創作活動がどんどん変化していったのも、出した答えに捉われない視点があったのかもしれませんね。
出ないと切り絵という発想には辿り着かなそうな気がします。

さて
締めくくりとして、私が数年前にマッキーペンで描いたマティスの顔。
(懐かしいので)
この時は、発表する為に描いたのですがうまく描こうと思うと描けなくて、もう観念して吹っ切って描いた絵になります。
なかなか、味のある仕上がりですね。笑
次回に続く

ししゃもしゃもじ

絵×英語×コミュニケーション+模写たまに哲学

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