葛飾北斎肖像画と浮世絵とは。

第1回目のもしゃ会の画家葛飾北斎の肖像画を描きました。
かなり耳が大きい人だったようですね。
歳を取ってからの自画像しかないようです。

ところで、浮世絵の浮世とはどういう意味なのだろうかと気になり調べてみました。
「浮世絵」(うきよえ)とは、江戸時代から大正時代に掛けて描かれた、風俗を描いた絵画のこと。
大正時代も入るのは知りませんでした。

この浮世という文字ですが、そもそもはこの世は「憂き世」(辛く苦しい世)で嫌なことばかりな世の中。
ならばせめてウキウキと浮かれて楽しく、この世を謳歌して暮らしたいと「浮世」の字が当てられた浮世絵が描かれるようになったそうです。

それまでは古典の一場面を描くことが絵師の本分でしたが、浮世つまり今生きているこの時代を描くという視点に移っていきました。
そのパイオニアとして菱川師宣の功績があげられます。
ここ、深掘りしていくと果てしなく本一冊分になっていくので興味のある方は調べてみてください。
浮世絵とその時代の流れ、そして絵の役割など日本の絵の歴史も興味深いです。

武将を描いた「武将絵」。
遊郭の美女を描いた「美人画」。
歌舞伎役者を描いた「役者絵」など、
浮世を取材して描かれているのが特徴です。

浮世絵には、「木版画」(もくはんが)と「肉筆画」(にくひつが)の2つの形式があります。
木版画とは、絵師が描いた絵を彫って木版で刷り上げた浮世絵のこと。
肉筆画とは、絵師が自分の手筆で描いた、この世に1枚しかない浮世絵のこと。
複製できるかできないかの違いと、やはり肉筆画は高価で一般庶民には手が出せなかったようです。

葛飾北斎も木版画以外に肉筆画もかなり描いていました。

浮世絵の世界、想像以上の歴史とパイオニア精神の塊の人たちの活躍で出来上がった。
これからも調べていきたいと思います。



ししゃもしゃもじ

絵×英語×コミュニケーション+模写たまに哲学

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