1月模写葛飾北斎「神奈川波沖裏」

1月開催のもしゃ会、急遽決まった中ご参加いただいた皆さんありがとうございました。
オンラインではありますが、一緒に描いていると楽しいですね。

葛飾北斎(1760-1849)江戸時代後期に活躍した浮世絵師。

90歳の長寿を全うし、生涯現役。多くの弟子を抱えながらも現状に満足せず、常に高みを目指していた。

片付けができない!改名30回、引っ越し90回の変わり者

努力家という美談の一方で、かなりの変わり者だった。「葛飾北斎」という名前を名乗っていたのは70年の画家人生の一時期。

「春朗」「宗理」「時太郎」「画狂人」etc.. 本名は「鉄蔵」。


今度から美術館に行ったときには、こっそり「鉄蔵」が描いたのか、とニンマリできますね。笑

今回模写するのは冨獄三十六景の「神奈川沖波裏」。

冨獄とは「富士山」のこと。

各地から望む富士山の景観を描いた連作のうちの一つ。

作品が人気を集め追加で10枚発表されその10枚の作品は「裏富士」と呼ばれています。


こちらが私が模写した絵。


下が北斎の描いたもの。
この絵は対比されたものがいくつかあります。
近くにある大波と遠くにある富士山。
そして波の「動」と富士山の「不動」。
自然の大波とそれに翻弄される船。

絵の中に動きを感じるのも、この対比があるからこそ。
ちょっと波が高くなってしまいました。
1時間の「もしゃ会」では全体を線で描いて終わり。
はじめは色鉛筆で最後まで描こうと考えていましたが、途中からアクリル絵の具に変更。
中々この波が手強かったです。
船は少し省略しました。

実際に描いてみるとこの対比をより感じました。
北斎すごい。
線画からはかなり修正しました。
いきなり完成形を目指すよりも、描きながら修正していくつもりの方が気持ち的にも楽です。
アクリル絵の具で使った色。
冨獄三十六景。
富士山がどこに描かれているのか探すのも楽しいですよ。
他の絵もぜひ見てみてください。

ししゃもしゃもじ

絵×英語×コミュニケーション+模写たまに哲学

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