クレーの芸術と思考:隠された深層への探求

図書館にて下の写真の本を借りてきました。
他にも2冊ほど。
美術本はお値段がまあまあ高いので図書館で借りれるのはとても助かります。
住民税も払ってますので公共施設は使うに越したことはありませんね。

さて、まずはパウル・クレーの「造形思考」から読み始めています。Amazonのレビューでも「構図の参考になります」など評価も高いのとクレーの絵も好きなので。
この本は彼の絵画に関する洞察や思考をまとめた著作です。この本では、クレーが絵画において重要視した要素やアプローチについて解説されています。彼は絵画を単なる視覚的な表現だけでなく、内面から湧き上がる情緒や霊感によって生み出されるものと捉え、絵画を創造する際には感性と理性のバランスが重要であると述べています。また、彼の独自の絵画哲学や芸術理論についても触れられています。

まだ読み始めたばかりですがクレーの絵からは想像もつかない論理的な文章。
論理的な詩を読んでいるような。
わからないながらも読み進めています。
黙読だと気が遠くなりそうなので音読してます。笑
読みながら自分の感覚も探っていくような感じです。

※論理的な詩のようだというのは、私が感じた感想です。

それにしてもあのクレーの絵の裏側には膨大な思考の積み重ねがあるんだなと思うと、感覚的な絵という表現方法に感覚のみで挑むのは、ちょっとスパイスが足りないようだと感じました。
これね、うまく今はまだいえないですが感じたことを絵にするというのは、そこに思考の展開や流れが存在することで絵に深みと説得力が生まれる。
独自の哲学とでも言いましょうか。
彼はカンディンスキー との共通点もあり、クレーも音を絵にした画家です。自身もプロのバイオリニストとして活動もしていました。
また、ドイツにあるバウハウスという工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った学校にてカンディンスキー と共に教鞭を取っています。
クレー「Castle and Sun」
2人とも見えないものを描くというところも共通しています。

今感じていることは、なぜ描いたのかという思考の展開・流れを言語がすることはとても重要。
それはただ考えを巡らすことではなく、深く掘っていくこと。
考え込み、悩むのではなく思考を広げていく。

最近は巨匠の絵だけではなく、その思考の流れも重要だなと思い本を読み始めました。
絵と音楽の繋がりもに興味があります。
音がもたらす影響。
そして色がもたらすもの。

ガラッと私の絵も変わっていくタイミングみたいです。



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