【メルマガ】海を見ながら、心の奥底に潜む思考の深みに出会う

ひさしぶりに訪れた冬の湘南の海は、泳ぐ人もなく澄んだ水が美しく広がっていました。
沖縄の海には及びませんが、20代後半に始めたサーフィンの日々が蘇ります。波に乗る姿のかっこよさと、気持ちよさに魅了され大きな波への一歩が怖くても、5年にわたり週末を海に捧げました。
江ノ電での通勤、サーフィンスクールでの学び舎、仲間たちとの時間。海への愛情は冬でも変わらず、厚いウェットスーツに身を包みながらも寒さに立ち向かいました。新島でのサーフトリップでは、高い波に乗る瞬間が印象的で、自然との戦いに身を投じつつも、その気持ちよさに満たされました。
その時、たまたま高い波に乗れてしまいまして、立ってバランスを取るだけで必死。
そして視線の先には下に石がゴツゴツした砂浜が待っている。
ここでボードから落ちたらまずい。怪我をするわけにはいかない。
とにかく落ちないように必死にバランスをとり腰を低くする。アドレナリンが出る瞬間。
サーフィンをやっている当時は気づかなかったのですが、実は波に乗ることが自らの人生の波に乗りたいという願望を秘めていたのだと今なら理解します。
無意識に込めた願いが、面白いほどに現実と繋がっていた瞬間です。
ひさしぶりに海へ行ってそんなことを思いながら1人だけ海にいたサーファーを眺めていました。
画材:クレヨン  波になるサーファー
鎌倉由比ヶ浜

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