「絵はだれでも描ける」を読んで

最近読んで面白かった本はこの本。

画家である谷川晃一氏「絵はだれでも描ける」です。
子供の頃は誰でも自由に絵を描いていたけれど大人になり「上手く描く」ことを意識しはじめると絵から離れてしまう人は多い。

子供の頃の絵心を失わせてしまったものは何かということについて探っている本です。
まずこの「絵はだれでも描ける」という定義は本の中でこのように書かれています。
だれにでも描ける絵とそうではない難しい技術を要する絵の2つ。
大抵中学生ぐらいになると、この難しい技術を要する絵を描くことがいい絵だという意識が周りの評価などでも強くなっていくというのが大人たちが通ってきた道ではないでしょうか。

私自身は絵をこうして描いていますが、学校で賞を取ったこともなければうまいと言われた記憶はありません。
ただ、うまい絵というものにたまたま興味があまり湧かなかったというところは、こうして絵を描いている要因になっているかもしれません。
それでも描き始めた当初は、うまい絵コンプレックスみたいなのはありましたので。
いかにうまい絵がいいと思い込んでいたのか。

別に写実的な絵もいいんですが
ただ、もし描いてみたいなら取っ掛かりは他にもありますよ、ということですね。

何を表現しているのか?
この人はどんな気持ちで描いていたのか?

写実的な絵は訓練が必要ですが、実は誰でも今すぐに絵は描けます。

本来の絵を描く楽しさ。
この本はそれを思い出させてくれます。


ししゃもしゃもじ

絵×英語×コミュニケーション+模写たまに哲学

0コメント

  • 1000 / 1000